保護者宛への通信

一昨日、出した保護者宛への通信の全文です。
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個人懇談会が始まります 
          =担任からのおねがい=
 明日から、1学期の個人懇談会が始まります。懇談を行うにあたり、いくつか私の方から、お願いがあります。
 私には、とある生まれついての"障害"があります。その関係で、人よりできないことや、いくつかの困難があります。まあ、その話を詳しく語ると、本が1冊書けそうなほどあるので、超省略し、子ども達やみなさん方に、直接迷惑をおかけする部分についてのみ、お知らせとお詫びとお願いとをしておきたいと思います。
 ●困難なこと
 感覚過敏があり、音、光、皮膚触覚、味や舌触り、気温、匂いなどが人より かなり過敏です。そのため、外ではサングラスを着用します。部屋でも快晴の時にはサングラスをすることがあります。見た目が感じ悪いかもしれませんが、ご勘弁ください。
 音については、金属音、甲高い音や声、大きな音、低い連続音、突然の音などに特に過敏に反応します。特性の耳栓を用意していますが、間に合わないときには、耳押さえをすることがあります。和太鼓の音なども耳栓がないと難しいです。また、音に過敏なわりには、全部の音を拾うので、たとえ小さい音が聞き取れていても、他の音も全部拾ってしまうため、実は内容は聞き取れていないということがよくあります。そのため、何度か聞き直しをすることがあります。
 記憶することが苦手で、特に人の顔や名前を覚えることができにくいです。子ども達の顔は初日に一人一人写真を撮って名前カードと合わせ、何とか覚えていますが、今でも名前を間違えることがあります。保護者のみなさんの顔は申し訳ありませんが、ほとんど覚えられていませんので、名乗っていただけるとありがたいです。なお、それは相手に興味がないからとか、真心込めてないからだとかは全く無関係ですので、お許しください。
 話を聞き取るのが苦手です。懇談会でお話しをお聞きしていても、聞いてる間にわからなくなってしまったり、どんどん忘れてしまったりします。そこでそれを補う手段として、パソコンを使用させていただきます。お話を聞きながら、ある程度文章で入力します。それを見ると、お母さん方のお話が目の前の画面に残るので、対応したお話ができるかと思います。保護者の方にとっては、パソコンをパチパチ打っているので懇談に集中しにくく、大変ご迷惑をおかけするかと思いますが、ご理解の上、ご協力いただければありがたいです。
 時間の感覚がわかりにくいです。3分と30分などが感覚でわかりません。その結果、懇談会などで話がはずむと、終わりの時刻がどんどんずれてしまい、後の方にご迷惑をおかけすることになります。今までも多々ありました。そこで、大変失礼かとは思うのですが、タイマーを13分にセットさせていただきます。一人あたり15分ですので、入れ替えの時間を考えて、1分前の予告として13分にしますので、ご協力ください。当然、話が切れなかったりで、ずれてしまうことはあるかと思いますが、よろしくお願いします。どうしても長引く場合は、後日に回していただくことをお願いするかもしれません。
 記憶の関係で、どこかでお会いして「朝はどうもありがとうございました」と言われても、何のことかわからないことがあります。それは誠意を持っていないからなどとは無関係なのです。大変失礼なことだとは思いますが、「ヤマダです。朝、宿題の件でお電話させていただきました。どうもありがとうございました」のように、具体的に再現していただくと大変ありがたいです。そこまで言っていただければ、大抵わかると思います。まるで「認知症」の老人相手みたいで申し訳ありませんが、そういう障害ですので、ご理解ください。
 様々なこと(音、光、気温、記憶のことで気を遣う等々)に対して、日々生活しているだけで、人よりストレスを相当受けているため、疲れやすく、熱も良く出したりします。目まいも頻繁に起こります。
 まだまだありますが、またお話すべきだと思えることがあったら、その時々に書かせていただきます。今のところ以上の点をお知らせ、お詫びすると共に、ご協力お願い致します。
 私はこの障害で、子どもの頃からいろんな苦労をしてきました。単に怠けているだけと思われたり、集中していないからとか、誠意が足りないからとか、我慢が足りないからとか、いろいろ担任や親からも思われたり、怒られたりしてきました。はっきり診断がおりたのは、大人になってからだったために、初めはわからなかったことで苦労が多かったです。
 でも、今では自分でもこの障害について勉強して理解し、いろんな困難を努力と、工夫と、周りの方への協力を求めることで前向きに生きています。教師という職業柄、子ども達や他の方へのご迷惑を考え、随分悩んだこともありました。でも、今は、自分が「困難」を抱えている分、苦手なことを抱える子ども達をより理解することができると考えています。障害があること、困っていること(苦手なこと)は悪いことではありません。困っていることをバカにすること、また努力もしないで、投げやりに放っておくことが良くないことだと思います。お互い、苦手なことは補い合い、得意なことは人に教えてあげて協力していけば、みんながプラスの方向に進んでいけると思うのです。人間、何一つ欠点のない完璧なな人なんて、いないですからね。(^-^)b 敢えて、隠さず堂々と生きていこうと思っています。
 そういう困難を抱える子の見本にもなれたら、な~んて大胆なことも考えたりしています。そのわりには、障害名をまだ明かしていませんが、また、機会があれば書くかもしれません。
 これからも、ご迷惑をおかけすることが多々あるかと思いますが、精一杯努力して対処していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。個人懇談会、楽しみにしています。 
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by sakifoo | 2006-07-08 23:36 | カミングアウト
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